株式会社セブン銀行

Salesforce Marketing Cloud を武器に銀行口座サービス事業を加速

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写真左より セブン銀行 デジタルバンキング部 北條駿伸氏、バンキング統括部 調査役 茂木大輔氏、同 調査役 高田大輔氏

2001年、24時間365日(原則)入出金が可能なATMサービスを展開する銀行として誕生したセブン銀行(当時、アイワイバンク銀行)。セブンイレブン等に設置されたATMの受入手数料を収益源とする独自のビジネスモデルで成長を果たした同行はいま、キャッシュレスの流れを背景に第2の収益源である銀行口座サービス事業を拡大させています。銀行口座サービスとは、預金、カードローン、デビットカード等の商品や、Myセブン銀行(スマートフォンアプリ)、インターネットバンキングなどセブン銀行口座を軸に展開するあらゆるサービスのこと。中でも、Myセブン銀行を使うことで、口座の開設が最短10分で完了する「即時口座開設」サービスは、その利便性から多くのユーザーに支持されています。
そのような環境の下、2020年4月、新規口座利用者へのマーケティングの精度をさらに高めていくため、同行はSalesforce Marketing Cloud(セールスフォース・マーケティングクラウド)の本格活用を開始しました。このシステムを軸に社内システムとの連携をはかることで顧客データの抽出からセグメンテーション、メッセージ配信のプロセスが大幅に効率化。将来的にはマーケティング業務全体の自動化、効率化も視野に入っています。このプロジェクトにおいてシステム構築とマーケティング施策の両面で同行を強力にサポートしたのは、ISIDと電通デジタルによるグループ横断組織DDXG(Dentsu DX Ground)。その支援についてバンキング統括部調査役の高田大輔氏は「こちらの要望に誠実に向き合い、理想論を現実の施策にまで落とし込んでくれた」と評価しています。

セグメンテーションに大きな負荷

Salesforce MarketingCloudを使うようになってからメンバーの一人一人がお客様の行動を深く意識するようになりました

バンキング統括部 調査役
高田大輔氏

「メルマガの一括配信は時代のニーズに合わない」。そう話すのはセブン銀行バンキング統括部の高田氏。「趣味趣向、ライフスタイルも異なるそれぞれのお客様にとって、興味の無いメッセージを受け取るのはストレスでしかありません。それは企業イメージやブランドの毀損にもつながってしまう」。

2020年4月、同部の個人向け口座サービス事業はリリースされたばかりのMyセブン銀行の手軽さも手伝って、新規の口座開設が急増していました。しかし、新たな顧客に同行のリテールサービスをうまく案内しようとしても既存のメールシステムは柔軟性に欠けていました。一括配信をやめてニーズ別に細かな配信を行おうとすれば大きな負荷がかかりました。

同じくバンキング統括部でマーケティングを行う茂木大輔氏は、その苦労について「配信に一日かかることもあった」と話します。「膨大な取引履歴のなかから対象顧客を抽出してセグメントを作り、さらにメッセージを加工して登録する。その際にはリンク先のコンテンツも必要になります」。

一方で事業環境としては、消費のキャッシュレス化進展に対応する次なる成長戦略として、主力のATMプラットフォーム事業(セブンイレブン等に設置したATMによる様々なサービス提供)に続く、第2の収益源である銀行口座サービス事業の強化が課題です。

機能多彩なクラウドソリューション

2020年7月、口座利用者向けのマーケティングの力を一気に高めるためバンキング統括部は評価中だったシステムを本格稼働させます。

そのシステムとは蓄積された顧客データをもとにOne to Oneマーケティングを実現するクラウドソリューションSalesforce Marketing Cloud(セールスフォース・マーケティングクラウド)。メッセージング、広告、データ管理、ソーシャルメディア管理などに向けて多彩なツールを備え、とくにそのJourney Builder(ジャーニービルダー)という機能はドラッグ・アンド・ドロップの直感的な操作でメールやプッシュ通知のフロー作成を可能にします。これを用いることでターゲット顧客の関心にしたがって一連のメッセージを自動送信することができ、それはまさにバンキング統括部のニーズに応えるものでした。

図:システム概要

事業成長につながる包括的サポート

マーケティングの実践において電通デジタルは経験や知識が豊富で、提案は非常に参考になりました。

バンキング統括部 調査役
茂木大輔氏

Salesforce Marketing Cloudを軸とするこのマーケティング改革プロジェクトでシステム構築からマーケティング施策の詳細化まで包括的サポートを行ったのは、ISIDと電通デジタルの専門人材からなるグループ横断組織DDXG(Dentsu DX Ground)。これは電通グループが顧客企業のデジタル改革をテクノロジーとビジネスの両面で後押しするために立ち上げた精鋭部隊です。

今回のプロジェクトでは、配信リストや契約・取引データ、ローンデータ、アプリ利用履歴など、顧客に関わる様々なデータを活用するため、インターネットバンキングシステムや勘定系システム、情報系システムなど複数のシステムとSalesforce Marketing Cloudの連携が不可欠でした。その複雑な作業を担ったのはISIDです。
セブン銀行デジタルバンキング部の北條駿伸氏は「わずか数ヶ月でSalesforce Marketing Cloudが立ち上がったのはISIDのおかげ」と話しています。「ISIDは金融業務に精通しており、社内システムとの連携も支障なく進みました。Salesforce Marketing Cloudの専任部隊もおり、データ活用にも長けたパートナーだと感じています」。

またメッセージ配信に関しては電通デジタルの知見とノウハウが活かされています。たとえばメルマガの開封やリンクのクリック、アプリの利用に点数をつけ個々の顧客の特性を見極めていくスコアリング手法。その点数をもとにセグメンテーションを行い、メッセージングの精度向上やマーケティングオートメーションにつなげていくことができます。
「どのようなデータを集め、配信セグメントをどう仕上げるのか、マーケティングの実践において電通デジタルは経験や知識が豊富で、提案は非常に参考になりました」と茂木氏は話します。


マインドセットの変化、口座サービス事業を加速

ISIDは金融系システムに精通しているだけでなく、データ活用に長けたパートナーだと感じています。

デジタルバンキング部
北條駿伸氏

2022年、Salesforce Marketing Cloudを武器のひとつに加えマーケティング力を引き上げたバンキング統括部。カードローンやデビットカードの契約件数向上に着実に寄与していると茂木氏は話しています。

こうした実績に加え高田氏は部内担当者の意識の変化を成果として挙げています。「Salesforce Marketing Cloudを使うようになってからメンバー一人一人がお客様の行動を深く意識するようになりました。マーケティングに対するマインドセットが変わったという感じです」。

「これもISIDと電通デジタルのおかげ」と高田氏は続けます。「この支援チームはこちらの要望に誠実に向き合い、理想論を現実の施策にまで落とし込んでくれました。今回構築した仕組みを使ってマーケティングの効果をさらに高めていきたい。さまざまなタッチポイントで個々のお客様にあった情報をタイムリーに提供することで口座サービス事業の成長につなげていければと思っています」。

Salesforce、Sales Cloud、及びその他はSalesforce, Inc.の商標であり、許可のもとで使用しています。

2023年3月更新

株式会社セブン銀行 会社概要新しいウィンドウで開きます

社名
    株式会社セブン銀行
本社所在地   〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-1
設立
    2001年4月10日
資本金
   307億2,400万円
個人預金残高  5,632億円
従業員数 
 523人
事業内容  
ATMプラットフォーム事業、決済口座事業、海外事業
 
※2022年9月末時点
 
  • 記載情報は取材時(2023年1月)におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承ください。

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