キャリア
インタビュー

文系学生からシステム開発の道へ、 キャリアを支える原体験

文系学生から システム開発の道へ、 キャリアを支える原体験

コミュニケーションIT事業部 基幹ビジネスユニット 基幹システム開発部

鬼束 奈桜Onitsuka Nao

2014年入社

仕組みづくりに携わった原体験が、ITへの興味につながった

学生時代、仕組みづくりから誰かの役に立つことに興味があって、業界は絞らず就職活動をしていました。当時の所属サークルで学園祭に出店するプロジェクトを任された時、備品管理のためのリストを作ったら、皆から「あの管理のリストが助かったよ」と言ってもらったことが興味を持った原体験ですね。IT企業では当社のみ選考を受けました。合同説明会で、システムという形の仕組みから、縁の下の力持ちのように企業を支えている内容の説明を受けて面白そうだなと思ったのと、選考が進む中でも社員の方がフラットに接してくれて、企業としての受容性や柔軟性を強く感じたんです。システム開発=堅いイメージを持っていたので、少し驚きました。

大学では文系・理系の枠組みでいうと文系で、入社前は漠然とこれまでやったことのない分野に挑戦すること、技術的に学ぶことがたくさんあることに不安も感じていました。ただ、入社後は半年間しっかりと研修があって、プログラミングや技術的な基礎が学べるし、同期と一緒に課題に取り組む内にすぐに面白さを感じるようになりました。
プログラミングって、文章を書くのと似ているんですよ。文法のルールがあって、それに則って組んでいくと形になっていくので、興味深いなと思いました。もともとブログなど文章を書くことが好きで、趣味とも通じる点があると気づけたので、より自分に身近なものとして感じるようになりました。

プロジェクトマネージャーとして「山場」を乗り越えた経験

現在の部署では、主に電通やグループ会社が使うシステムで、業務会計や受発注に関わる業務支援のシステムを広く担当してきました。特にプロジェクトマネージャー(PM)を担当することになってからは、二つほど大きな山場がありました。

一つ目の山は、それまで経験と比べてかなり大型の案件に入った時、自分の担当システムに関わる複数の改修プロジェクトが、同時並行で走っていくものでした。日頃からシステムに携わる既存のメンバーが、パートナー企業の方を含め10名以上いたのですが、それでも手が足りず社内や別のパートナー企業の方にも追加で入ってもらう体制に。特に初めての方とはコミュニケーションの面でもお互いの理解や伝え方の工夫が必要な中で、他のプロジェクトの状況も把握しながら、大勢で作業を分担して進めていくところに難しさがありました。並行するプロジェクトでPMを務める大先輩のやり方を真似しながら、1年ほどの期間をなんとか乗り切った案件です。

もう一つの山は、自分がこれまで担当してこなかった既存システムの、フルリニューアルを任された時。プロジェクトメンバー全員が既存の機能や仕様を知るところから始めないといけなかったのですが、公開までの期間も短く、時間との戦いにもなりました。
こうした経験から、自分に足りないものが見えてきたんですよね。

技術面もマネジメント面も、
経験を積みあらためて気づく「学び」の大切さ

多種多様なプロジェクトに合わせ、臨機応変に対応する力はもちろん必要だと思うのですが、それ以前に基礎的な部分、体系的な学びができていなかったなと、先ほどの2つのプロジェクトの経験から気づいたんです。技術の専門的なことも、知らなくても仕方ないとそのままにするのではなく、勉強しなくてはいけなかったなと。技術面もマネジメント面も、自分の年次的には知っていないと恥ずかしいレベルの基礎から、本屋さんでテキストを買ったりしてこっそり勉強しました。それによって、今自分が何を知っていて何を知らないのか、自分の理解度や知識レベルを俯瞰的に把握できるようになりました。

人事部が出しているロードマップを参考に、社内の集合研修やオンラインの講座も受けるようにしています。自分の年次や得たいスキルと照らし合わせて、だいたい半期に2つ以上は参加するよう心がけています。

できないことよりも、「自分」の中にある力や経験をどう活かすか

自分を客観的に見て、誰かと比べて技術力が高いかと言われると、そうではないと思っていて、じゃあ自分にできることはなんだろう?と考えた時に、チームづくりが浮かびました。PMと聞くと先頭でチームを引っ張る役割にも思えるのですが、いかにチームメンバーが最大限の力を発揮できるようにするか、その土台や環境を支える仕事だと感じています。それこそ、煩雑な備品管理をスムーズにするための、あの学園祭のプロジェクトのリストを作った時のような。
その意識は忘れずにいたいですね。

あとは、入社前にも会社の魅力として感じていた「受容性」「柔軟性」を私自身も持っていたいです。
色々なタイプのプロジェクト・人たちと出会う仕事ですが、共通して活かせるスキルは持っておきながら、タイプに合わせてうまく受け止め、成功に向けてやり方を変化させていける、そんなバランスの取れた人間になっていきたいです。

未来の
仲間たちへ一言!

私自身、文系・理系の括りにあまり意味がないと思っていて、「自分」が何を好きで、何をしてきたかというところを大事にすると見えてくるものがあると思っています。足りないところを見つめるよりも、意識的に視野を広げて、自分の気持ちが動く瞬間や感覚を大切にしながら、就職活動も楽しんでもらえると良いなと思います!