コンサルタントを目指す方々へ 事業責任者メッセージ

1月から電通総研 コンサルティング本部としてスタートを切りました。これまで私が代表を務めていたISIDビジネスコンサルティングでは製造業を軸にバリューチェーン全体のコンサルティングを担っていました。これからは「ものづくり」を起点に、小売りや金融などの異なる業界や地域を巻き込んでより良い社会づくりのための新規事業立ち上げにも関わっていきたいと思っています。
グローバル化や少子高齢化が進み、国内市場はさまざまな課題を抱えています。日本の製造業が成長し続けるためには、例えば地域の社会課題解決のために街づくりに参画し、生活者のデータを活用して新たなビジネスを創造し経済圏やエコシステムを生み出していくなど、今までになかった世界観での事業創造が必要だと感じています。
現在、SDGsやESG投資がグローバル市場では特に注目され、脱炭素などに積極的に取り組む企業に投資が呼び込まれる文脈が既に活性化しています。また、人的資本経営においても、社員が健康で生き生きと働ける環境を整えることが企業価値の指標となっています。人や社会を良くする価値創造にコンサルタントの力が必要とされ、それをどんどん拡げていく組織でありたい。人々の生きがいに繋がっていく社会変革を本気で考えたいと思っています。

こんな風に話すと、自分にコンサルタントが務まるのか不安を覚える方もいるかもしれません。電通総研で働くメンバーは、製造業や領域の違うコンサルティングファーム、IT企業など異業種から入社した人がほとんどで多様性に満ちています。これまでの経験や知見はもちろん役立ちますが、最も重要視しているのは、企業や産業、何より社会を良くしていきたいという「強い志」です。
我々コンサルタントのベースとなるのは、これまでISIDが掲げてきた「HUMANOLOGY for the future　～人とテクノロジーで、その先をつくる。～」。私は社会変革のベースとなるのは、やはり「人」であるべきだと思っています。コンサルタントの知恵とテクノロジーを最大限活用することが企業の発展に貢献し、人々が生き生きと暮らす社会を作ると信じています。
もうひとつ、大切にしていることがあります。それは「誠実さ」です。今の世の中は、人も企業も「誠実さ」が問われる時代です。人として誠実であること、そして夢を持ちまずやってみること、難題でも諦めず切り拓いていくこと、仲間と互いに語り尽くすこと。これが私たちのアイデンティティです。
コンサルタントは個人主義と思われがちですが、電通総研のコンサルタントは、チームワークを大切にしながらも、個人の「Will」が尊重されます。自発的に、自立的に、自由に、立場に関係なく個人の選択や働き方が認められる風通しの良さが魅力だと胸を張って言えます。私にもいつでもどんな内容でも話しかけてください。
時代の変化を先取りし、人や社会、そして自分の可能性を拡げるコンサルタントとして、新しい電通総研を共に作っていきましょう。