人材データサイエンスセミナー

株式会社電通国際情報サービス

日本は人材データで溢れている
〜　大学や企業における人材育成を経験と勘から科学へ　〜

大阪大学大学院国際公共政策研究科　教授

松繁 寿和 氏

ビッグデータがにわかに注目を集めていますが、実は日本社会は、十分に活用されていないものの、人材に関するデータですでに満たされています。学校では、学業成績、身長、体重、虫歯の数、体力、教師のコメントなどが丁寧に記録されています。企業においても、採用時評価、SPI、人事評価、給与、異動、さらに満足度調査等の人事データが保管されています。しかし、日本ではエビデンス・ベースドな議論が軽視されがちで、教育や育成は経験と勘に頼っているのが現状です。コロナ対策においても、政策の効果を把握するには他の条件をコントロールして政策前後の変化を観察することが必要ですが、なされていません。また、定期的に無作為抽出し現状を把握するという基本的な統計作業も行われていません。本講演では、データを効果的に利用する「人材データサイエンス」の可能性をご紹介します。

【講師略歴】

日本の経済学者。大阪大学大学院国際公共政策研究科（比較公共政策専攻・比較公共政策講座）教授。 労働および人材育成について数多くの研究論文を持つ。とりわけ、文系と理系の間の賃金格差に関する調査研究は有名。

「人材データサイエンス」の大学での取り組みと企業実践事例

株式会社リアセック　取締役　平田 史昭 氏

株式会社ITID　R&CDユニット　森 隆 氏

社会で活躍する人材は、専門知識・スキル以外にも論理的思考力や対人能力など職種を問わず求められる汎用的能力を兼ね備えています。活躍人材の採用、育成には「汎用的能力の定量的、継続的な把握」が有効です。そのデータにより成長要因や職種毎の適性、成長パターンを把握でき、次世代人材の発掘・育成などに活用できます。本講演では数百名規模で取り組んだ企業事例を交え、汎用的能力測定ツール「PROG」のご紹介、大学での活用動向、新しい常態の人材開発支援としての有用性も併せて説明します。

会社紹介　株式会社リアセック

100万人が受験する基礎力診断テストPROG、キャリアアセスメントRCAPなどのアセスメントツールおよびキャリア開発プログラムを20年以上に渡り、企業、教育機関に提供

統合HCMソリューションPOSITIVEのご紹介
〜AI搭載のシステムで、コロナ禍における新人の配属根拠を考える〜

株式会社電通国際情報サービス

「POSITIVE」は、人事・給与・就業管理という企業活動の基礎となるデータの蓄積に加えて、要員計画、採用、配置、育成、異動、評価、報酬など、経営戦略で重要視されるタレントマネジメントニーズに対応する大手企業向け統合HCMソリューションです。
本セッションでは、学生から社会人までの幅広い層に受験されている「PROG」を用いて、各部署の特徴を分析し、コロナ禍で働き方の常態が変化しても、根拠をもって新入社員の配属案を決めることができるように、デモンストレーションを通してご紹介します。

[新入社員の最適配置イメージ]

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