一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブが主催する「IVIつながるものづくりアワード2020」で優秀賞を受賞

2020年06月25日

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「一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)」は、業種や企業の枠を超えて、ものづくりとITが融合するあたらしい社会をデザインするコンソーシアムです。この度、IVIが主催する「IVIつながるものづくりアワード2020」において、ISIDが参画するワーキンググループが、取り組みの先進性や製造現場での実現性等の観点で目覚ましい成果を挙げたとして優秀賞を受賞しましたのでお知らせいたします。

IVIの概要

IVIは、“つながるものづくり”と“ゆるやかな標準”をコンセプトに、ものづくりに関わる企業間の新たな連携と、共通課題に対する議論を目的に設立されたコンソーシアムで、製造業や情報通信業を中心に200社以上の企業が参加しています。主な活動の一つであるワーキンググループとは、IVIが設定した業務シナリオ※1に対し、複数の企業が参画して解決手段を検討するものです。各ワーキンググループは、企業の実業務や提供されたデータに基づき、施策を検討。実証実験の実施と有効性評価を経て、新たなリファレンスモデル※2を提案します。

ISIDが参画したワーキンググループの活動内容

ISIDが参画したワーキンググループは、エンジンの骨格となるシリンダーヘッドを製造するアルミ鋳造ラインを対象に、引け巣と呼ばれる空孔状の品質不良の発生メカニズム解明と、それを判別する仕組みの実装による品質向上手法の革新をテーマに活動に取り組んでいます。2019年度においては、データ分析手法の革新、センシング/デジタル評価技術試行の2つのアプローチで実証実験を行い、ISIDは、要因分析ツールCALC※3を使って、品質に影響を与える要因の特定に取り組みました。

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受賞理由

新たなセンシングおよび分析手法を活用し、アルミ溶湯成分に着目して不具合との因果関係を分析した結果、特定成分の含有量の比率が引け巣の発生に影響する因子の1つである事を特定しました。この分析結果は、これまで現場担当者の経験知に頼っていた引け巣の対策に新たな知見を与えるものであり、配合量をコントロールすることによって実際に品質改善効果のあることが確認されています。成分の他にも、製品冷却用プレートの正確な測定を通して、プレートの個体差が製造物の良否に偏りを生むことを明らかにし、科学的分析には「定量化」が重要であることを改めて示したことが評価されました。

 

  • ※1 業務シナリオ : 製造現場における共通の課題や目指すべき姿を定義したもの。
  • ※2 リファレンスモデル : 業務シナリオで定義した共通課題を解決する手法。
  • ※3 CALCは、多様なデータから潜在的な重要因子の存在可能性を含む高精度な因果モデルを推測し、現状を把握してビジネスの施策決定を支援する独自のAI技術です。株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下ソニーCSL)が開発した独自の技術であるCALCを、ISID・ソニーCSL・クウジット株式会社の3社が2017年5月に製品化し、解析ツール・データ分析・コンサルティングなどを含む統合的なサービスとして提供しています。

 

  • CALCは株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した技術です。
  • CALCはソニー株式会社の登録商標です。

 

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製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社電通国際情報サービス
製造ソリューション事業部 戦略技術2部 中田、福嶋

E-mail:g-calc_business@group.isid.co.jp