品質向上への取り組み

基本的な考え方

AI・クラウドといったICTの技術革新、そしてSDGsなどで示される私たちの生活スタイルの様々な変化に伴い、近年、社会が求める製品・サービスは急速に進化・多様化しています。これに伴い、ICTシステム開発は単なるものづくりに終わらず、創造的かつ価値あるソリューションの創出へと期待が変化しています。
電通総研は、これらの社会の変化を的確に捉え、顧客のビジネスを支えるために常に優れた品質の製品・サービスの提供を目指しています。

品質マネジメントの仕組み

電通総研は、製品・サービスの品質を確保するために、リスク管理の厳格な運用、開発プロセスの整備、および教育等を通じたプロジェクト遂行能力の向上を重視しています。品質確保のための組織的な仕組みである、レビューボード(RB)および 電通総研標準の開発プロセスであるi*yes(アイズ) をご紹介します。

レビューボード(RB)

プロジェクトのリスク管理の強化を通じてトラブル防止を目指した活動です。各部署のリスク管理の専門家集団により、プロジェクト開始前から終了までの主要なマイルストーンにおいて、リスクの特定、改善策の検討の支援を行います。さらに、プロジェクトのリスク状況は経営層に適宜連携され、トラブル防止のための経営的な意思決定に活用されます。

標準開発プロセス(i*yes)

プロジェクトの開発プロセスの標準化を目指した活動です。プロジェクトマネジメントおよびソフトウエアエンジニアリングを対象として、プロセスの整備・監査、および社内外の事例(実際のプロジェクトで作成された成果物)の収集・提供を実施します。電通総研の標準開発プロセスであるi*yesは「CMMI※1」に準拠して開発され、2011年にCMMIレベル3を達成し、さらに2019年には「ISO9001※2」の認証を金融ソリューション事業部の公共系部署で取得しました。

  • ※1
    CMMI:能力成熟度モデル統合。国際的に広く利用されている開発プロセスのモデル。
  • ※2
    ISO9001:品質マネジメントシステムの国際規格。
開発プロジェクトとRB・i*yesの関係図

品質向上に関するこれまでの取り組み

電通総研は、2004年にリスク監査活動(RB)を開始し、さらに2007年にCMMIに準拠したi*yesによる開発プロセスの標準化を開始しました。その後も、継続して産業界・学術機関の最新の取り組みを収集し、社内の知見を随時取り入れることで、品質向上に向けた改善が行われています。
今後も、最新技術・業界の動向を注視し、さらなる改善を目指してまいります。

  • 2024年1月1日に電通国際情報サービス(ISID)は、電通総研へ商号変更しました。社名、サービス名、その他の情報は発表当時のものです。あらかじめご了承ください。

年表図

2004年

リスク監査活動(RB)導入

2007年

CMMIに準拠したプロセス標準化(i*yes)実施

2008年

CMMIレベル3達成(ISIDの2事業部)

2011年

組織内外の事例(実際のプロジェクトで作成された成果物)の収集・提供開始

2011年

CMMIレベル3達成(ISIDおよびISID-IT全体)

2016年

人工知能によるプロジェクトリスクの判定開始

2019年

ISO9001の取得(ISID金融事業部の一部)※3

  • ※3
    ISO9001の取得:金融ソリューション事業部 コアバンキングソリューションユニット クライアントソリューション1部およびクライアントソリューション2部(2019年当時)にてISO9001の認証を取得しました。当該組織においては、ISO規格に準拠した品質マネジメントシステム(QMS)を運用し、品質向上に向けた継続的な改善に取り組んでおります。

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