リード エグジビション ジャパン主催、第3回[名古屋]オートモーティブ ワールドに登壇 ~観光型MaaS『くるり奈良』からの学びとMaaSの社会実装に向けて~

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2020年10月21日(水)~23日(金)にポートメッセなごやで開催されたリード エグジビション ジャパン主催の第3回[名古屋]オートモーティブ ワールド。ISIDは本イベントのMaaS(Mobility as a Service)フォーラムにて「観光型MaaS『くるり奈良』からの学びとMaaSの社会実装に向けて」と題し、訪日外国人向けに実施した『くるり奈良』の実証実験とMaaSの社会実装に向けて考えるべきこと、MaaSと密接に関わるまちづくりの事例についてご紹介しました。その様子をレポートします。

「オートモーティブ ワールド」とは

オートモーティブ ワールドは、毎年1月に東京にて開催される自動車技術展であり、自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に出展されるイベントです。世界中の自動車メーカー・自動車部品メーカーとサプライヤーとの技術相談・商談の場として年々規模を拡大しており、2018年より日本の製造業の中心地である名古屋でも開催されています。

第3回[名古屋]では3日間で来場者数が19,371名と大規模なイベントとなりましたが、徹底した感染拡大防止策の下で開催されました。

観光型MaaS『くるり奈良』からの学びとMaaSの社会実装に向けて

ISIDからはMaaSをはじめ、デジタルビジネスに取り組むエンタープライズIT事業部 松田延が登壇しました。

観光型MaaS『くるり奈良』の実証実験について

観光型MaaS『くるり奈良』は、2019年10月~12月に実施した訪日外国人向けの実証実験で、旅の出発地(シンガポール)から目的地(奈良)まで、飛行機、リムジンバス、奈良市内周遊バス、タクシーなどの交通網をスマートフォンで検索・予約・決済できる仕組みを構築しました。奈良各所のSNS映え画像をAIが自動配信するWebアプリ「くるり奈良Web」と、気に入った場所への交通手段の検索、チケット予約・決済、目的地ナビゲーションなどの機能を提供するスマートフォン向けアプリ「IMRIDE(アイエムライド)」を用いて、奈良への誘客・移動・周遊をシームレスに連携させます。
これにより奈良市西エリアへの行動変容が起きるか、滞在時間が増えるかを検証しました。

実証実験の詳細についてはこちらをご覧ください。

観光型MaaS「くるり奈良」の仕組み

「くるり奈良Web」(左)と「IMRIDE」(右)の画面イメージ

実証実験からの学び

実証実験では、SNS画像から映える画像だけを抽出するAI映えエンジンを開発し、画像により行きたい気持ちを想起させ、MaaSアプリで行く行為を支援することで、旅ナカにおける行動変容を起こす可能性を示すことができました。経路検索エンジンは単なる最短経路問題ではなく、しっかりとしたチューニングが必要であることや、訪日外国人にネイティブスマホアプリで提供することへの障壁について実証実験の結果をもとに解説しました。また、訪日外国人に対してプロモーションする難しさ、サービスを提供するにあたり、サポート体制を持つ難しさなど、これから訪日外国人向けにMaaSサービスを提供する中で考慮しなければならないポイントについても提示しました。

MaaSの社会実装に向けて考えるべきこと

MaaSが社会実験の域をなかなか出ることができず、継続的なビジネスとして社会実装ができない原因を挙げてその解決の方向性を説明しました。

  • 1.移動そのものに関する障壁や課題を挙げてテクノロジーで解決しようとしても、移動課題の枠に捉われてしまいビジネスに繋がらないこと。移動を行うユーザーに焦点を当ててそこに提供する価値起点に、発想領域・協調領域を拡げて考えなければビジネスに繋がる価値の創出が難しいこと。
  • 2.実証実験の前にビジネスモデルの検討を行い、その仮説を持って検証を行なわないと実証実験止まりになってしまうこと。
  • 3.限定したペルソナや限定した移動目的でMaaSを考えてもマネタイズは難しく、社会システムとして人の移動を増やす方向で考えなければ社会実装は難しいこと。

まちづくりへの取り組み

社会システムとして人の移動を増やす方向で考えることは、まちを活性化すること、則ちまちづくりに繋がります。
ISIDのグループ会社であるITIDはシステムエンジニアリング的アプローチでまちづくりを推進する自治体を支援しています。 ITIDが実践する「全体を俯瞰し、見える化しながら社会システムをデザインし、まちの課題を解決する手法」について、実際に支援した事例や海外における先進的な事例をもとにご説明しました。

全体俯瞰し見える化しながら社会システムをデザイン

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2020年12月更新

 

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