三菱重工業株式会社 グループ経営を推進するため「POSITIVE」を導入
国内8社に導入後、国内の全グループ企業へ展開!

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写真左より 井上英理香氏(MHIパーソネル株式会社 事業戦略推進部 システム推進グループ)、寺田康広氏(同 事業戦略推進部 企画グループ)、弘田和之氏(三菱重工業株式会社 人事労政部 連結人事グループ 主席部員)

全世界に400以上の拠点を構え、約8万人の従業員が働く三菱重工グループ。2021年10月、三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)を含む国内8社の共通人事システムとして導入されたのが、ISIDの統合HCMソリューション「POSITIVE」でした。
「以前から、グループ各社が使用しているシステムがバラバラであること、グループ社員の多様化が進み柔軟性の高い人事システムでなければ対応しきれなくなってきたことなどが問題になっていました。そんなときに三菱重工で使用していた既存システムのサポート終了時期が迫ってきて、これを機に、一気に人事システムを刷新しようということになったのです」
こう話すのは、三菱重工 連結人事グループ 主席部員の弘田和之氏。「業務プロセスの見直しや業務の標準化、コストの削減なども併せて行いたいと考え、約4年かけて人事システムの刷新プロジェクトに取り組みました」と続けます。
2018年にプロジェクトが始まり、2年にわたる業務プロセスの抜本的な見直しとそれを支えるシステムの選定期間を経て、2020年にPOSITIVEの導入を決定。2021年10月から本格的な稼働を開始しています。
「POSITIVEは柔軟性が高く、多様な制度や複雑な人事情報を管理できるシステム。既に、業務工数を半分程度に圧縮できたという大きな効果が出ています」と弘田氏。今後3年で対象を20社程度のグループ会社に拡大し、将来的には国内約60社、すべてのグループ会社に導入する計画です。

複雑な人事情報を柔軟に管理し、グループ経営を推進したい

三菱重工では、これまで、外資系ERPを独自にカスタマイズした人事給与システムと、主に従業員が各種申請時に利用する自社開発の周辺システムを使用していました。自社独自の規程に細かく対応させることで利便性が高く、使いやすいものになっていたものの、結果的に非常に複雑で改修やメンテナンスに手間がかかっていたと言います。また、グループ会社は、三菱重工とは異なる人事給与システムを使用していたため、システムもプロセスも各社バラバラという状態が続いていました。

「これでは効率が悪い、グループ経営を推進する上でも支障がある、ということで、2018年に現在私が所属している連結人事グループが立ち上がりました。ちょうどその頃、既存システムのサポート終了予告があり、業務プロセスを抜本的に見直して、同時にシステムに関しても、もっとシンプルでメンテナンスしやすくコストを抑えられるものに入れ替え、グループで一元化しようということになったのです」

こう話す弘田氏。他に、グローバル化やダイバーシティへの対応も急務だったと語ります。

「以前の三菱重工は、新卒での一括採用が主な採用の窓口でした。ところが近年は、キャリア採用がグンと増えてきた。さまざまな経歴やバックグラウンドを持つ人が入社するようになり、人事管理が複雑になってきたという背景もありました。これに対応するためにも、多様な制度や複雑な人事情報を柔軟に管理できるような新しいシステムが必要でした」(弘田氏)

このような課題を解決するため、約2年かけて業務プロセスの見直しを行いつつシステムを検討していったという同社。当初はグローバルでの活用を考え外資系のソリューションを中心に検討していましたが、のちに運用のしやすさを重視して、国内のグループ各社には国内の商慣習や法令に合った、POSITIVEの採用を決定しました。

事前のレクチャー会とフィージビリティスタディでよさを実感

1カ月に及ぶレクチャー会や半年間のフィージビリティスタディで、実際に画面を触れたのがよかったですね。人事だけでなく現場社員でも使えるインターフェースだと感じました。

井上英理香氏(MHIパーソネル株式会社 事業戦略推進部 システム推進グループ)

「どのソリューションを導入するかについては、実はかなりギリギリまで迷っていた」と話す弘田氏。POSITIVE導入の決め手になったのが、「約1カ月に及ぶ全20回のシステムのレクチャー会」と「半年間かけて行ったフィージビリティスタディ」だったと振り返ります。

「外資系のソリューションを意識しながら先に業務プロセスの見直しを進めていたということもあり、当初は『新しいプロセスを、本当にPOSITIVEに乗せることができるのだろうか?』と少し不安に思っていました。それで、無理を言ってレクチャー会をやっていただいたのです。それでもまだちょっと不安があるねということで……。次に半年間、フィージビリティスタディという形でテスト環境を作ってもらい、ISIDの支援を受けながら、実際にシステムを触り、自分たちが想定しているプロセスを実現できるか確認していきました」(弘田氏)

本プロジェクトの推進メンバーであり、三菱重工の人事労務業務を担うMHIパーソネル株式会社 事業戦略推進部 寺田康広氏、井上英理香氏も「実際に説明を受け、触ってみたことでイメージが湧いた」「人事部の社員だけでなく、事業会社の現場社員でも直感的に使えるインターフェースに魅力を感じ、不安が払拭された」と話します。

こうした経緯を経て、2020年の1月にPOSITIVEの導入が決定し、そして2021年10月、まずは三菱重工を含む国内8社のグループ会社でPOSITIVEを本格稼働させることとなりました。

グループ横断で人事情報が閲覧でき、業務工数も半減

グループ会社の人事情報を横断して見れるようになり、とても便利。シンプルでメンテナンス性が高く、これまで800本ぐらいあったアドオンを40本程度まで減らせました。

寺田康広氏(MHIパーソネル株式会社 事業戦略推進部 企画グループ)

本格稼働が始まってから約2か月。実際に使ってみて、寺田氏は「グループ会社の人事情報を横断して閲覧できるところや細かな設定ができる柔軟性がよい」と話します。
「グループ会社の管理職が三菱重工側の社員情報を検索して見られるようになったり、三菱重工側からグループ会社の社員の情報が確認できるようになったりして、とても便利だと感じています。
また、例えば、当社ではグループ会社間も含め、人事異動が比較的多くあります。POSITIVEでは異動情報も管理できますし、グループ会社を横断する異動の際にも、1つの処理で必要な情報を出向先や転籍先の会社に引き継げるため、人的な登録ミスも低減され、登録内容のチェック作業など大幅な業務効率化に繋がっています。豊富な機能と柔軟性のおかげで、これまで800本くらいあったアドオンを40本程度まで減らすことができ、非常にシンプルでメンテナンス性が高く、コスト削減効果の高い仕組みになったと感じています」(寺田氏)

今後は、他のソリューションとも連携し、POSITIVEをさらに活用していく考えです。向こう3年で対象を国内グループ20社程度に拡大し、将来的には約60社の国内グループ会社すべてに導入したいと思っています。

弘田和之氏(三菱重工業株式会社 人事労政部 連結人事グループ 主席部員)

井上氏は、ISIDのサポートについて次のように話します。
「わからないことや、やりたいことが出てきたときなど、ISIDの方が細かく対応してくれました。また、従来のシステムからPOSITIVEへのデータ移行、これが膨大な量でかなり大変だったのですが、ISIDが強力にリードしてくれて、本当に心強く頼りになりました」

人事システムの刷新によって、業務工数を約50%に圧縮することに成功し、「現在稼働している8社で言えば、約4年で投資回収ができると思う」と弘田氏。

「なによりグループに共通の人事基盤ができたことが嬉しい。グループ各社からも、『三菱重工と同じシステムを導入できて安心感が増した』という声が上がっており、一体感の醸成に寄与してくれているように思います。今後は、他のソリューションとうまく組み合わせつつ、さらに活用し広げて行く考えです。向こう3年で対象を国内グループ20社程度に拡大し、将来的には約60社の国内グループ会社すべてに導入したいと思っています」
弘田氏は、今後のPOSITIVEの活用に向けて、こう締めくくりました。

2022年1月更新

三菱重工業株式会社 会社概要

  • 社名三菱重工業株式会社
  • 本社所在地〒100-8332 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
  • 設立1950年(昭和25年)1月11日
  • 資本金2,656億円(2021年9月30日現在)
  • 売上高9,167億円(2020年4月1日~2021年3月31日、単独/日本会計基準)
  • 従業員数連結:79,974人、単独:14,553人(2021年3月31日現在)
  • 事業内容エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙
  • 記載情報は取材時(2021年11月)におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承ください。

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