株式会社佐賀銀行 電通グループのマーケティング力がインターネット投資信託に新たな価値を与える

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電通グループのブランド戦略により、幅広い顧客層に投資信託の良さをアピールできている。投資信託以外の分野でも、パートナーとして付き合っていきたい

石橋 利忠氏
株式会社佐賀銀行 営業推進部
営業企画室 副部長 兼 営業企画室長

佐賀県内での預金残高のシェアが50%を上回り、地域金融機関として確固たる地位を築いている佐賀銀行。福岡など県外にも顧客層を拡大するため、2012年6月にネット投信サービス「らくらくe投信」をスタートさせました。ISIDがクラウド上で提供する高品質なパッケージサービスを採用し、わずか6カ月でサービスを開始。ISIDは、継続的なサイト改善支援や電通グループによるプロモーションなどを含むトータルサービスにより、佐賀銀行の顧客戦略を支えています。

「他行と違うことをする」経営方針に合致

2011年6月、インターネットバンキングをはじめとするチャネル強化を全行横断で推進する組織として「営業企画室」を立ち上げた佐賀銀行は、顧客層拡大に向けた戦略の一つとして、ネット投信サービスの本格的な導入準備を開始しました。

導入の背景について、営業推進部副部長兼営業企画室長の石橋利忠氏は、次のように説明します。
「我々の重要な営業エリアである福岡を中心とした県外の顧客獲得に向けて、ネット投信は必須のサービスであり、すぐにも立ち上げたいと考えていました。また、佐賀県の金融機関ではまだどこも提供しておらず、県内のお客さまにネットで簡単・安全に投信を利用できる環境を提供することも一つの目的でした」

「らくらくe投信」のネーミングをはじめ、ポスターやリーフレットなどのデザインを電通が担当。 幅広い層に親しみやすさと手軽さを訴求し、サイトの利用促進につなげる。

佐賀銀行は、導入決定から6カ月でサービスを開始。それを可能にしたのが、ISIDのクラウドサービスです。金融機関の高いセキュリティ要件を満たすクラウド環境上で、投信販売に必要な機能をあらかじめ備えたシステムを提供し、短期導入を実現。しかし、採用の決め手はシステムの機能面だけではなく、他のITベンダーにはない二つの大きな特徴だった、とシステム選定に携わった営業推進部営業企画室調査役の武藤信氏は振り返ります。
「通常のシステムは導入したら終わりなのに、ISIDは導入後も3カ月ごとに詳細なアクセス分析を行い、サイトの改善提案をしてくれる。これは他社にない価値でした。さらに、電通グループのマーケティング力や情報収集力という付加価値がもう一つの決め手。この二つが連携して、サービスを常に進化させていける、そんな可能性を感じました。『他行の真似はせず、何か面白いことをしよう』という当行の経営スタンスに合っていた」

他行の真似ではなく、
佐賀銀行にしかできないサービスを実現したい。ISIDのインターネット投資信託サービスは、そんな我々の思いを形にしてくれました

武藤 信氏
株式会社佐賀銀行 営業推進部
営業企画室 調査役

ブランド戦略で投資信託の敷居を下げる

値動きのある投資信託は、いまだ銀行の顧客にとって敷居が高い商品と見られています。石橋氏は、電通グループのブランド戦略がその敷居を下げるのに役立っていると言います。
「『らくらくe投信』というサービス名の選定から、当行のイメージキャラクター『トムとジェリー』のサイト上での活用、ポスターや広告への展開など、電通からさまざまな提案を受けたことで、画面上で投資信託の商品性・リスク等を十分に説明した上で投信の親しみやすさを幅広い層にアピールできるようになりました」

「らくらくe投信」のもう一つの特徴として、ファンド情報の提供が挙げられます。投資信託の基準価額などの情報提供は外部サイトへのリンクで対応するのが一般的ですが、ISIDのサービスでは自行サイト内で表示することが可能。これはISIDの子会社であるISIDフェアネスの金融情報サービスを連携させることで実現しています。その効果について、導入フェーズを指揮した証券国際管理部主任調査役の松村和之氏は「外部サイト遷移後は、お客さまの操作手順を分析することができません。自行サイトでファンド情報を提供することでサイトの利便性が向上しただけでなく、お客さまがどういう手順で口座開設や投資信託の購入を行っているか、どこで操作に困っているかが詳しく分析できるため、我々にとってのメリットも大きい」と説明します。

松村 和之氏
株式会社佐賀銀行
証券国際管理部
主任調査役

取材に伺った時期はサービス開始からまだ3カ月。具体的な成果を語るにはまだ早い、としながらも、武藤氏は次のようなエピソードに触れました。
「操作に慣れていない利用者向けに用意した動画の再生回数が思うように伸びず、ISIDに相談したところ、すぐにボタンの位置変更などの提案がありました。その通りに変更したら、ページビューが2倍に増加。これはほんの一例で、この他にもさまざまな改善提案をもらっています。素早い対応と、利用者目線の適切なアドバイスはとても心強い」

髙﨑 英次郎氏
株式会社佐賀銀行
証券国際管理部
金融商品管理グループ
副調査役

お客さまに一番喜んでいただけるサービスを

投資信託を取り巻く今後の課題として、一定の投資額に対する収益が非課税となる日本版ISA(非課税口座制度)への対応が挙げられます。この点について、投信業務の運用を担当する証券国際管理部金融商品管理グループ副調査役の髙﨑英次郎氏は、「非課税枠は一人1口座という制限があり、複数行と取り引きしているお客さまもどこか1行を選ぶことになる。選んでいただける銀行になるためにも、ISIDにはインパクトのあるスピーディーな仕掛け作りを期待しています」と力を込めます。

最後に石橋氏は、ISIDへの期待を次のような言葉で締めくくりました。
「銀行の業務は日々変わるが、私たちが常に目指しているのはお客さまに一番喜んでいただけるサービス。それを実現するために、今後は投資信託以外の分野でも、ISIDと電通グループの協力を得ながら、より良いサービスを提供していきたい」

ISIDのインターネット投資信託サービスの概要
システム導入後も、アクセス状況と購買履歴を定期的に分析し、サイト改善や新たな顧客アプローチにつなげるPDCAサイクルを回すことで、ネット投信の利用促進を図る。

  • 部署名・役職名は掲載当時(2012年12月)のものです。2016年12月現在、営業統括本部 営業企画部 営業企画グループが本件を推進しています。

2012年12月更新

佐賀銀行 会社概要

  • 社名株式会社佐賀銀行
  • 本店佐賀県佐賀市唐人二丁目7番20号
  • 創業1882年
  • 設立1955年
  • 資本金160億6千2百万円
  • 従業員数1,443名(2012年3月末現在)
  • 店舗数100(佐賀県58 福岡県37 長崎県4 東京都1/2012年3月末現在)

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