ミズノ株式会社様

3,000名以上の人事・給与情報を一元管理。
高精度でありながら高い柔軟性ときめの細かいセキュリティ設定により、
人事情報を複数部署で共有・活用

世界屈指の総合スポーツメーカーであるミズノ株式会社様は、1998年に人事給与パッケージ「STAFFBRAIN」を導入することで、管理コストの削減と、Excelを使ったデータの入出力による人事課の業務軽減を実現。さらに2000年には一部Web化した最新バージョンを導入され、より操作性の高い人事・給与システムを実現しました。

業種 総合スポーツ品メーカー
導入パッケージ STAFFBRAIN(人事・給与・就業システムパッケージ)

導入背景

ホストの保守コスト削減と、汎用性の高いシステムで業務の高効率化を目指す

これまでミズノ株式会社様では、人事情報や給与情報を、ホストコンピュータのメインフレーム上に作られた自社開発のシステムで管理していましたが、そこにいくつか問題が生じてきました。第一に、ハードの保守にかかるコストが大きいということ、第二にソフトウェア使用料のコストもかなりかかるということ。これらのコスト面の問題から、同社はシステムのダウンサイジングを検討されました。

人事総務部人事課 課長 小美野氏は、電通国際情報サービス(以下ISID)のSTAFFBRAINに決定した経緯について次のように語っています。

ミズノ株式会社様
本社ビル

数社より、一からのカスタマイズでシステムを構築していただけるという提案をいただきました。しかしそういった形に、実績があるのかどうかが見えなかったのです。ISIDならば、大企業への導入実績がある。そこを評価しました。加えて、営業、SEを含め、担当者の対応が非常に好感の持てるものであったことも、お願いする決め手になりました

導入のポイント

Excelを用いたデータの加工、入出力が可能に。人事業務の高効率化を実現
点在するサーバに分散されたデータの整合にかかる、時間と労力という課題が浮上

1998年8月、STAFFBRAINによる人事管理は本稼働を開始しました。これによって、社員、アルバイトを合わせた3,000名を超える従業員の人事情報と給与情報が、ホストを離れて管理・運用されるようになりました。その導入効果として小美野氏は、アルバイトなど給与規定が異なる情報もすべて一箇所で管理できること、そして一番の効果にExcelを用いたデータの加工、入出力が可能になったことを挙げています。

従来では、データの入出力はすべて人事課で行われていました。それがSTAFFBRAINの導入によって、入力に必要な項目はExcelに引き出された上で営業所に送られ、営業所で入力されたExcelをSTAFFBRAINに取り込むという手順が可能になり、人事課の業務負担が大幅に軽減されました。また、ホスト上で動いている就業管理システムとの連携も、この機能で容易に実現することができたのです(小美野氏)。

しかし、使っていくにつれ改善点も出てきました。STAFFBRAINの導入の際、同社では3台のサーバを各拠点に配置していましたが、サーバに分散したデータを整合させるためには、多くの時間が必要であったこと、バージョンアップのたびにクライアント側でアプリケーションソフトのインストールが必要であったことなどです。

これらの課題をクリアするために同社では、最初のSTAFFBRAIN導入から2年後の2000年10月、Web対応となった最新バージョンを導入しました。これにより、データベースは本社で一本化され、各拠点からはブラウザを介してデータの参照が可能になりました。また、クライアント側ではブラウザ環境さえあれば、アプリケーションのインストールなしに利用できるようになりました。

導入システムイメージ

導入システムイメージ(人事給与システム)

導入後の効果

きめ細かいセキュリティ設定によって、人事情報を広く公開
人事課は本来の業務への注力が可能に

Web対応となることで汎用性が向上し、これまで利用してこなかった人たちにも扱いやすいものになりました。きめ細かいセキュリティ設定があるので、人事課からも積極的に利用者の幅を広げることが出来ますと小美野氏は今回の導入の効果について語ります。

このセキュリティ設定機能によって、2000年のWeb版導入時には役員・部長クラスで人事システムの利用が可能になりました。さらに2001年には、課長・係長クラスを含め400名ほどに人事情報が公開されています。

それまでは人事情報を閲覧するにも人事課に頼まなければなりませんでしたので、Web版の導入によって人事課の負担は大幅に軽減され、本来の業務に注力できるようになりました。

また、アクセス版(旧システム)利用時には、システムエラーが発生するとアクセスは切断され、初めからやり直さなければなりませんでした。Web版ではそれが解消され、エラー発生時にも切断されることなく業務を続けられるようになったことも、大きな効果であったといいます。

今後の展開

ノーツとの連携によって行っている届出申告も、STAFFBRAINに吸収することも検討中。興味と意識を高められる、社員に身近なシステムに

STAFFBRAINには、人事・給与データと連携する就業管理システムがありますが、同社ではホストでのシステム稼働当時から利用していた就業管理システムを、今も引き続き利用しています。これについて小美野氏は、私どもの文化と言いますか、ノーツを利用した就業管理がすでに全社的に浸透しています。完全にWebに乗り換えるには、インフラ構築などコスト面の問題だけでなく、ノーツを使い慣れた従業員の意識も変える必要がありますとした上で、STAFFBRAINはノーツとの連携も可能になっていますので、届出申請などは現在ノーツのインターフェースで行っていますが、いずれSTAFFBRAINに吸収させることも検討していますと語っています。

また、小美野氏は、各書類に使われる用紙について、環境問題やコスト削減への配慮から今回のWeb版導入を契機に、給与明細など、これまで印刷物で配布していた情報をWeb上で公開できる環境をつくり、紙ベースの習慣を変えていきたいと今後のシステム活用について語っています。社員にももっと身近に感じられるシステムにしたいですね。興味を持って、活用の意識を高めていって欲しいと思います

2003年3月 掲載

ミズノ株式会社様

ミズノ株式会社様は1906年創業、1世紀にわたって日本のスポーツ品産業をリードしてきました。現在、あらゆる競技種目にわたる総合スポーツ品メーカーとして、国内外から高い評価を受けています。さらにスクール事業など、複合的なスポーツ産業体として幅広く事業を展開しています。

  • 商号
    ミズノ株式会社
  • 本社
    大阪府大阪市住之江区 南港北1-12-35
  • 創業
    1906年4月1日
  • 資本金
    261億3,700万円(2008年3月)
  • 従業員数
    2,011名(2008年3月)
  • URL
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